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Movement Disorders Society international Congress 2019(ニース)レポート

2019年9月22日から26日まで南仏ニース国際会議場でMovement Disorders Society international Congress 2019が開催されました。南仏のリゾート感が満載の危険な環境の中、ポスター発表と各種会議に参加してきました。パーキンソン病及び関連疾患の国際学会としては最大規模で毎年4000名前後の参加があり、特に近年アジアオセアニア(AOS-MDS)の会員が増加し、欧州をしのぐ勢いです。この学会の基本的構成として1日目はTherapeutic Plenary sessionでこの1年間治療の進歩が紹介されます。Evidenceの高い治療研究、臨床研究がここでまとめて紹介されるので大変参考になります。2日目は Presidential lecture として功労者であるStanley FahnとDavid Marsden の名前を冠した講演があります。2日目からはParallel session も始まりチケット制でWeb登録をするときに申し込みますが、人気のセッションはすぐなくなります。Genetic SessionとTelemedicine sessionに参加しました。実質月曜から火曜までの参加で物足りませんでしたが初日Therapeutic Plenaryと4日目のVideo Challengeはやはりこの学会に参加した限りは見たい企画です。日本人のspeakerが今回は少なく、大きな課題と思われましたが、来年福岡大学が主催するMDSJに向けて大きなイメージを膨らませました。

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World Parkinson Congress 2019(京都)レポート

2019年6月4日から7日まで京都国際会議場でアジア初のWorld Parkinson Congress(WBC)が開催されました。この学会は医療者、パーキンソン病患者とその家族がともに参加する会で、2006年にワシントンDCで最初のWPCが行われ、英国グラスゴーでWPC 2010、カナダモントリオールでのWPC 2013、米国ポートランドでWPC 2016、そして今回京都でWPC 2019が開催された経緯があります。オープニングから患者参加の合唱団、そして福岡からも参加したパーキンソン病ダンス、樋口了一さんの歌など、患者中心の企画で始まりました。ポスターセッション、学術セッションは充実の内容で、患者と家族、医療者がともに参加する企画ではほかの学会ではありえないやり取りが行われました。福岡大学からもポスター発表と看護師の企画でケアパートナーラウンジという介護者の交流の場を担当して、脳神経センターの山本さんが奮闘してくれました。私が顧問をしているPDダンスチームも参加してくれて、卓球リハやボクシングを取り入れたリハビリなどを一緒に体験しました。多職種及び患者の参画の中で単なる学術集会と違う刺激が得られる学会です。次回は3年後スペインバルセロナでWPC 2022が予定されています。自分たちの企画を持ってまた参加したい思います。

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第22回International Congress on Parkinson’s Disease and Movement Disorders

香港で開催された第22回International Congress on Parkinson’s Disease and Movement Disordersに、坪井教授、藤岡先生、三嶋先生が参加しました。三嶋先生は「Perry syndrome: Proposal of international diagnostic criteria and a new disease concept」と題した演題をポスターで発表しました。ペリー症候群は稀な疾患で、原因遺伝子が確定したものの、今まで臨床診断基準が存在しませんでした。今回、米国のメイヨクリニックを含めた国際共同研究を行い、臨床診断基準を確立し、病名も改めて「ペリー病」に変更することを提唱しました。藤岡先生は、MDS LEAPプログラムという、国際パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDS)が主催する1年半にわたるリーダーシップ研修をうけ、その卒業式が本会で開かれ、参加しました。全世界から12名の神経内科医師が選ばれ、毎月ウェブ会議でリーダーシップについての討論を行うプログラムになります。いまその経験を病棟医長という役割を通じて医局に、そして福岡パーキンソン病診療センター副センター長として地域の医療者の方々や患者さんにその経験を還元する努力をしています。

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